このたびは「DCS: Bf 109 K-4」をお買い求めいただき、誠にありがとうございます。DCS: Bf 109 K-4は、第二次世界大戦中のドイツの伝説的な戦闘機のシミュレーションで、PC用戦闘シミュレーターのデジタルコンバットシミュレーター(DCS)シリーズの第5作目にあたります。
DCS: Bf 109 K-4」は、これまでのDCSタイトルと同様に、外観モデルやコックピットをはじめ、すべてのメカニカルシステムや空力特性など、丹念に再現された機体モデルを特徴としています。DCS: Bf 109 K-4は、当社の代表作であるP-51Dマスタングと同様に、プロペラ機とピストンエンジンを搭載した強力な戦闘機の操縦を体験することができます。パイロットの飛行制御を支援する「フライ・バイ・ワイヤ」技術や、遠距離から正確に目標を捕捉するスマート爆弾や目視範囲外ミサイルが開発されるずっと前に設計されたクアフュルストは、個人的で爽快な挑戦の場となります。強力かつ致命的なこの機体は、「クーゲル」の愛称で親しまれています。
「クアフュルスト」は、ドライバーに爽快な戦闘体験を提供し、DCS P-51Dマスタングファンにとって価値ある挑戦となるでしょう。
私たちファイターズ・コレクションとイーグル・ダイナミクス社の開発チームは、第二次世界大戦中の航空機を復元した最大級のコレクションの運営者として、第二次世界大戦中の航空に関する深い知識を活用し、DCSモデルがこれまでに作られた航空機の中で最も正確にバーチャル複製されていることを確認できたのは幸運なことでした。また、TFCの格納庫に足を運び、TFCのパイロットから数え切れないほどの相談やテストを受けたことは、このシミュレーションの作成において非常に貴重なものでした。
本マニュアルの内容は、Bf 109 K-4の現役時代の実機ヴィンテージマニュアルを中心に構成されています。
第二次世界大戦の勇敢なパイロットに敬意を表し、この真のフライング・レジェンドを空へ、戦いへと導いてください。
敬具
DCS: Bf 109 K-4 開発チーム
INTRODUCTION
Bf109の誕生
第二次世界大戦で最も有名な戦闘機の1つは、当初は地味な存在だった。1933年、ドイツで新政権が誕生したとき、この初期の迎撃戦闘機の研究プロジェクトが、3万機以上の生産機を生み出し、ヨーロッパ全域で地上攻撃から偵察まで幅広く活躍し、世界の主要戦闘機のエース級に搭載されるとは誰も想像していなかっただろう。
ドイツ空軍は、1920年代から1930年代初頭にかけて、すでに秘密裏に軍事航空の研究を行っていた。爆撃機や戦闘機の設計は、民間の航空機に偽装されていた。Bf109につながる初期の計画も、同じように秘密に包まれていた。1933年10月、帝国航空大臣に就任したばかりのヘルマン・ゲーリングは、バイエルン航空を率いることになったばかりのテオ・クロネイスに宛てた手紙の中で、Bf109の設計について次のように述べている。
(BFW、バイエルン航空機製作所)は、「一人乗りである必要はない高速クーリエ機」の設計コンペが間近に迫っていることを書き記した。BFWは、必要に応じて戦闘機に転用できる高速の民間用単座機を作る準備を始めた。
同時に、新たに創設された帝国航空省(RLM)の技術部門である技術部(C-Amt)は、将来の空戦に関する一連の研究プロジェクトを終了させた。その結果、将来の航空機の大枠が4つに絞られた。